世界を股にかける日本人帽子デザイナー・日爪ノブキさん。
彼の作る独創的で繊細な帽子は、世界でも高い人気を誇っています。
今回は日爪ノブキさんの経歴やプロフィールについて調査しました!
(帽子)日爪ノブキの経歴がすごい!
日爪ノブキさんはとても輝かしい経歴をお持ちです!
日爪ノブキさんの経歴はこちら
2004年:文化服装学院アパレルデザイン科を首席で卒業、イタリアへ渡りファッションデザイナーとして修業
約1年で帰国し、その後国内外の舞台やミュージシャンの帽子・ヘッドピースを作成
2009年:パリへ渡る、自身のブランド「NOBUKI HIZUME」を展開
2018年:株式会社「JBK」設立
2019年:フランス国家最優秀職人章(帽子職人部門)を受章、自身のブランド「HIZUME」を立ち上げる
文化服装学院を主席で卒業
日爪ノブキさんは、文化服装学院を首席で卒業しています。
子供のころからファッションへの関心が高かった日爪ノブキさん。
もともと大阪の大学に進学していたそうですが、父親の反対を押し切って文化服装学院にも並行して通っていました。
文化服装学院アパレルデザイン科は、服飾デザインのプロを養成する学校です。
世界的に有名な卒業生を輩出しており、例えば山本耀司さんや高田賢三さん・コシノジュンコさんらがいる。
Instagram:bunka_ad_official
当時の日爪ノブキさんは、帽子ではなく服飾デザイナーを志して創作活動をしていました。
在学中にドレスや舞台衣装などの作品を制作してはコンテストに応募し、新人デザイナーを対象としたコンテスト「装苑賞」に2度ノミネートされるなど高い評価を受けていたそうです。
また作品がイタリアのアンダーウェアメーカーの目に留まり、「自身のブランドをやらないか」というオファーが届いたのです。
首席で卒業するだけでも本当にすごいことなのにイタリアのメーカーから直接オファーが届くなんて、日爪ノブキさんは相当な才能がおありなんですね!
イタリアへ渡る
アンダーウェアメーカーからのオファーを受け、日爪ノブキさんは卒業と同時にイタリアへ渡りました。
天にも昇る気持ちでイタリアへ行き、夢だった服飾デザイナーとして本格的に活動を始めた日爪ノブキさん。
自らのブランドを持つまでに至り、順風満帆かと思いきやかなりの苦労が待ち受けていました。
さらに致命的な問題が発生します。
イタリアでの翌年の就労滞在を申請しようとしたところ、なんと更新でつまづいてしまったのです。
イタリアへ渡ってわずか1年で、日爪ノブキさんは日本へ帰国することを決心することとなります。
ブロードウェイミュージカルの衣装作成
帰国を決心した日爪ノブキさんに、ブロードウェイミュージカルの衣装作成依頼が舞い込みます。
それは、イタリアを離れる前日のことでした。
日本人プロデューサーから、「ブロードウェイミュージカルの日本公演のためにヘッドピース作成を担当してほしい」という依頼がありました。
その舞台作品は「ザ・ボーイ・フロム・オズ」という題名で、1983年にシドニー・2003年にはブロードウェイで上演されたものでした。
その依頼があるまでは帽子作りの経験がほとんどなかったという日爪ノブキさん。
それどころか、もともと帽子は嫌いだったそうです。
「自分の意思では、ほぼ帽子をかぶったことなかったんです。小学校の体育の赤白帽くらいですよ。それくらい帽子が嫌いだったんです」
羽根を使った巨大なヘッドピースが大変好評で、その後帽子の受注が激増。
服作りのときに思い悩んだのが噓かのようにトラブルがなく、「服より帽子作りが僕の使命かも」と思い至ったそうです。
日爪ノブキさんにとって大きな転機がこの舞台のお仕事だったのですね!
かつて日爪ノブキさんは「帽子なんて傍流で、負け組の仕事だと思っていた」とのこと。
チャンスはどこに転がっているかなんてわかりませんね!
パリへ派遣される
帽子職人として日本で仕事を広げていっていた日爪ノブキさんは、2009年にフランスへ派遣されることとなります。
日本の文化庁が主催する新進芸術家海外研修制度で渡仏した日爪ノブキさんは、高級ブランドの帽子を担う工房で創作活動をスタート。
勤勉さと作業の正確さでメキメキと頭角を現したそうです。
しかし2年後、ビザの更新が認められず国外退去通知が届きます。
そんなピンチを救ってくれたのが日爪ノブキさんの取引先でした。
その時に日爪ノブキさんは、パリに骨をうずめることを決意したそうです。
フランス・パリへ渡る
パリにわたった日爪ノブキさんは、次第にMOFというものを視野に入れるようになります。
MOF(フランス国家最優秀職人賞)は、フランスの伝統と技巧を守り継ぐ人を評価することを目的として1924年に創設された賞です。フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人に授与され、「フランス版人間国宝」とも呼ばれています。
デザイナーである日爪ノブキさんが職人向けのこの賞を目指した理由としては、デザインを描けてもいずれそれを形にできる職人がいなくなるんじゃないかと思ったからだそう。
ファッションカテゴリーの中でも帽子という分野は規模が縮小傾向にあるとし、その中でもトップのクリエイターかつトップの技術者でありたいという日爪ノブキさんの熱い思いが込められています。
2019年に日爪ノブキさんは、MOF(フランス国家最優秀職人賞)を日本人で初めて受賞しました!
帽子職人に対するMOF(フランス国家最優秀職人賞)の試験は、約2年かけて行われます。
書類審査や実技試験・口頭試問といった厳しい審査をクリアし、晴れてMOF(フランス国家最優秀職人賞)を獲得。
日爪ノブキさんの実力をフランスに名実ともに認められ、さらに活動の幅を広げていきます。
日爪ノブキさんはフランス版人間国宝に認定されたということですね!
超次元すぎて言葉で言い表せません…!
ブランド「HIZUME」を立ち上げる
MOF(フランス国家最優秀職人賞)を受賞した同年(2019年)、日爪ノブキさんは自身の帽子ブランド「HIZUME」を立ち上げました!
日爪ノブキさんには、今後叶えたい目標が大きく2つあるそうです。
それは、「世界一の帽子デザイナーになること」と「人類皆帽子化計画」。
前者については、世界一だと言われている帽子デザイナー スティーブン・ジョーンズを超えたいと語っています。
そして後者については、「自分が死ぬまでに、地球上の全ての人の頭に何かを乗っけたい」ということだそう。
とても面白い計画ですね!(笑)
ちなみにこの計画は、日爪ノブキさん曰く帽子でなくてもいいそうでとにかく頭の空いているスペースを埋めたいそうです。
近い将来、あなたも気づいたら頭に何か乗っけているかも…!?
「最高の帽子デザイナーとは最高の帽子職人でもある」という独自の哲学のもと、パリの地で日爪ノブキさんは帽子を作り続けています。
日爪ノブキさんの作品が気になる方はぜひこちらをご覧ください!
(帽子)日爪ノブキの出身地はどこ?
日爪ノブキさんの出身地は、滋賀県です!
自然豊かな町で生まれ育ったという日爪ノブキさん。
wiki風プロフィール
日爪ノブキさんのwiki風プロフィールをご紹介します!
名前:日爪ノブキ(ひづめのぶき)
生年月日:1979年6月24日(2024年12月現在 45歳)
出身地:滋賀県
出身学校:文化服装学院アパレルデザイン科
Instagram:nobuki_hizume
今でこそ帽子デザイナーをされている日爪ノブキさんですが、学生時代はスポーツに打ち込んでいたそう。
また本記事の最初の方に大学と文化服装学院を並行して通っていたことを書きましたが、実は大学で必要な単位は3年生までに取り終えていたとのこと。
4年生で上京するために頑張って単位を取得していたようです。
文武両道で、目標に向かって突き進む熱量が凄いですよね!
結婚はしてるの?
日爪ノブキさんが結婚しているかどうかについてはわかりませんでした。
日爪ノブキさんのプライベートな情報については特に公表されていないようです。
2024年12月現在45歳なので、年齢的には結婚していてもおかしくはありません。
子供は?
日爪ノブキさんにお子様がいらっしゃるかどうかもわかりませんでした。
いつか日爪ノブキさんのプライベートな情報が開示される日は来るのでしょうか?
そんな日を待ちたいと思います!
ただ海外に拠点をおいて精力的に制作活動をされているので、もしかしたらご結婚や子育てはされていないのかもしれませんね。
子供同様に作品を大切にされているのだと思います!
いかがでしょうか?
フランスの人間国宝・日爪ノブキさんについてお分かりいただけましたでしょうか。
こんな素晴らしい日本人が世界で活躍されているのに知らないなんてもったいないですね。
今後のご活躍がますます楽しみです!